デジタル大辞泉
「狭布の細布」の意味・読み・例文・類語
きょう‐の‐ほそぬの〔ケフ‐〕【▽狭▽布の細布】
狭布のこと。幅が狭く不足するところから、「胸合はず」「逢はず」などの序詞に用いる。きょうのさぬの。きょうのせばぬの。
「錦木はたてながらこそ朽ちにけれ―胸あはじとや」〈後拾遺・恋一〉
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きょう【狭布】 の=細布(ほそぬの)[=狭布(せばぬの)]
同義語を
二つ重ねたもの。
歌語として「今日」をかけ、また、幅もせまく、丈
(たけ)も短くて胸をおおうに足りないところから、「胸合はず」「逢はず」の序詞とする。
※後
拾遺(1086)恋一・六五一「錦木はたてながらこそ朽ちにけれけふのほそぬのむねあはじとや〈
能因〉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報