独法師(読み)ひとりぼうし

精選版 日本国語大辞典 「独法師」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐ぼうし ‥ボフシ【独法師】

〘名〙
① たったひとり法師
御伽草子・猫の草紙(江戸初)「わらはごときのひとりほうし、たまたまからかさをはりたててをけば、やがてしまもとをくいやぶり」
説経節・越前国永平寺開山記(1689)六「ひとりほうしはきんぜいと、宿かすものはなかりけり」

ひとり‐ぼっち【独法師】

〘名〙 (「ひとりぼうし(独法師)」の変化した語。「ひとりぽっち」とも) たったひとりでいること。身寄り仲間相手などのないこと。また、その人。ひとりぼうし。ひとりぼし。ひとりぼち。
俚言集覧(1797頃)「独法師 ひとりぽっちと呼り」
人情本・恩愛二葉草(1834)二「心細さの独法師(ヒトリボッチ)御前ばかりを便りの身の上

ひとり‐ぼし【独法師】

〘名〙 「ひとりぼうし(独法師)」の変化した語。
※俳諧・其袋(1690)春「花鳥やちらば鳴子の独ぼし〈菊峯〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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