狩川城跡（読み）かりかわじようあと

日本歴史地名大系 「狩川城跡」の解説

狩川城跡
かりかわじようあと

[現在地名]立川町狩川 楯山

庄内平野の東部、羽黒山より北へ、最上川近くまで張出した丘陵の先端、楯（たて）山（五七メートル）に位置した中世の山城跡。狩川館・楯山城ともいう。南北朝期、庄内における南朝方の拠点として部将斎藤新九郎俊氏が城を築き、北朝方に備えたというが確証はない。上杉氏の検地が直江兼続によって実施されたとき、検地反対一揆の一拠点となったという。慶長六年（一六〇一）最上義光が庄内を領有すると、江戸街道を眼下にし、川南過半を展望でき、しかも最上口を扼する要衝の地である当城の城番に北楯（館）大学助利長を配した。

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出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

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