物読(読み)ものよみ

精選版 日本国語大辞典 「物読」の意味・読み・例文・類語

もの‐よみ【物読】

〘名〙 書物を読むこと。特に、漢籍素読
① (授ける立場からいう) 書物を読むことを教えること。漢籍の講釈をすること。また、説法をすること。
本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事「はしりまう、ぶんのものよみ、せせりがきなんどをして」
② (受ける立場からいう) 書物を読むことを習うこと。漢籍の講釈を受けること。
※狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)秋「物読に雨もいとはで出る子か智恵はまそほのすすきとぞみる」

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