物恨(読み)ものうらめし

精選版 日本国語大辞典 「物恨」の意味・読み・例文・類語

もの‐うらめし【物恨】

〘形シク〙 (「もの」は接頭語) 何となくうらめしい。
源氏(1001‐14頃)幻「中比、ものうらめしうおぼしたるけしきの、時々見え給しなどを、おぼしいづるに」
ものうらめし‐げ
〘形動〙

もの‐うらみ【物恨】

〘名〙 物事をうらむこと。何となく嫉妬(しっと)気持をいだくこと。ものえんじ。
※能因本枕(10C終)三〇六「すずろなる物うらみし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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