牛皮城跡(読み)うしのかわじようあと

日本歴史地名大系 「牛皮城跡」の解説

牛皮城跡
うしのかわじようあと

[現在地名]御調町大町

御調川の支流江国えぐに川の谷が平坦地に出る東側丘陵上に位置する戦国時代の山城。最頂部に本丸を置き、北西に延びる丘陵の尾根上を曲輪が一列に張出し、先端の曲輪に鎮守神を祀る。城跡からは御調川流域に展開する村々を眺望できる。元和五年(一六一九)備後国知行帳にみえるうしかわ村の村名は当城に由来すると伝え、牛ノ川村は「芸藩通志」によると、御調川南岸のすげ菅山方すげやまかた平木ひらぎ中原なかばら大町おおまち岩根いわねひら花尻はなじり釜窪かまくぼ江田えた村・高尾たかおおよびはた(現尾道市)の一三ヵ村を含む。

「芸藩通志」によると、当城は森光新四郎景近の居城で、景近は天文一三年(一五四四)尼子氏が三吉広隆を攻めたとき広隆に加勢して功があったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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