牛方村(読み)うしかたむら

日本歴史地名大系 「牛方村」の解説

牛方村
うしかたむら

[現在地名]郷ノ浦町牛方触うしかたふれ

半城はんせい村の北東にあり、北は長嶺ながみね村。地内の角上つのかみ岳に鎮座する津上つのかみ大明神ツノカミダイミヨウ(現津神社)は「延喜式」神名帳に記される石田いしだ郡一二座の一つ「ツノ神社」に比定する説がある。貞和六年(一三五〇)壱岐島長島次郎跡二〇町・牛方源五郎跡一五町・吉長源五郎跡一五町などがおお(現大島村)を拠点とする大島聞らに勲功賞として宛行われたが(同年四月二一日「足利直冬下文」来島文書)、この牛方氏は当地を本拠とする勢力であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android