牛之谷村(読み)うしのやむら

日本歴史地名大系 「牛之谷村」の解説

牛之谷村
うしのやむら

[現在地名]金津町うし

加越山地を割って流れる観音かんのん川の谷間に発達し、越前から加賀熊坂くまさか(現石川県加賀市)への出口に位置する。「越前国名蹟考」は当村より国境まで「拾町三拾五間」「加州熊坂村へ壱里」と記す。

当村は河口かわぐち細呂宜ほそろぎ郷に含まれ、「大乗院寺社雑事記」文明二年(一四七〇)七月一四日条に記される「河口庄郷々内村名」に「牛屋村」とある。またこれ以前に書かれたと思われる河口庄御検注郷々仏神田注文(神宮寺文書)にも「牛屋村 六段三百歩」として「一段 大日堂田 一段三百歩 弥勒堂 一段 阿弥陀堂田 一段小 白山田 一段 若王子田 一段 貴船田」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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