牒状(読み)チョウジョウ

デジタル大辞泉 「牒状」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じょう〔テフジヤウ〕【×牒状】

順番に回して用件を伝える書状。まわしぶみ。回文。回状。
「山(=比叡山)へも奈良(=興福寺)へも―をこそ送りけれ」〈平家・四〉
国から国への書状。国書
「この度は、いと苦々しう、―とかや持ちて参れる人などありて」〈増鏡・老のなみ〉

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精選版 日本国語大辞典 「牒状」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐じょう テフジャウ【牒状】

〘名〙
続日本後紀‐承和一三年(846)一一月壬子「右少弁善男牒状、雖律令数条、不受推之理
② 寺院間で交わされる文書
※平家(13C前)四「一味同心僉議して、山へも奈良へも牒状をこそおくりけれ」
③ 国の元首が、その国の名をもって他国に遣わす国書。
水左記‐承暦四年(1080)閏八月二六日「大宋人黄逢随身牒状着太宰府

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普及版 字通 「牒状」の読み・字形・画数・意味

【牒状】ちようじよう

通牒

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