片辺土（読み）カタヘンド

デジタル大辞泉

かた‐へんど【片辺土】

片田舎。
「幼き者相具して、―へ忍びて侍りつるに」〈古活字本平治・下〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かた‐へんど【片辺土】

〘名〙

① ＝かたいなか（片田舎）

※平治（1220頃か）下「幼き者相具して、かた辺土へ忍びて侍りつるに」

② (形動) (片田舎に住む人特有の気質の意で) がんこなこと。また、そのさま。

※浄瑠璃・小野道風青柳硯（1754）三「山里に似合ぬ職を静原の在所中、辺り隣は鍬で掘る、爰は鑿(のみ)もて彫刻(ほりきざみ)、額看板の細工人、上手・片意地・片辺土(カタヘンド)」

出典　精選版 日本国語大辞典