片笑(読み)かたえみ

精選版 日本国語大辞典 「片笑」の意味・読み・例文・類語

かた‐えみ ‥ゑみ【片笑】

〘名〙 片頬笑みを含むこと。ちょっと笑むこと。かたえまい。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「『それでは何か御心配でも有るのでせう』『いいえ。何故でございます』とお種は片笑(カタヱミ)をしたが」

かた‐え・む ‥ゑむ【片笑】

〘自マ四〙 一方の頬に笑みを浮かべる。ちょっと笑う。微笑をもらす。ほほえみかける。
源氏(1001‐14頃)帚木「君、少しかたゑみて、さる事とはおぼすべかめり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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