片ヶ瀬村(読み)かたがせむら

日本歴史地名大系 「片ヶ瀬村」の解説

片ヶ瀬村
かたがせむら

[現在地名]竹田市片ヶ瀬

大野川を挟んで西はおか城下に対する台地上にあり、南は上片ヶ瀬村。岡城下から大野郡を経て臼杵うすき城下へ至る道が通り、大手門から一八町。現竹田市域内において上片ヶ瀬村とともに唯一大野郡に属した。正保郷帳では緒方おがた郷に属し、田方一八〇石余・畑方二八九石余で、日損所と注記される。片ヶ瀬組の大庄屋が在村し、安永七年(一七七八)には大庄屋は作兵衛であった(大庄屋・小庄屋・横目一覧「農民一揆」所収)幕末に上片ヶ瀬村を分村し、旧高旧領取調帳では高三三二石余となる。宝暦三年(一七五三)緒方郷などの百姓代表五〇〇余名が当地に集まり、強訴しようとしたが鎮圧された(農民一揆)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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