燻ぼる(読み)クスボル

デジタル大辞泉 「燻ぼる」の意味・読み・例文・類語

くすぼ・る【×燻ぼる】

[動ラ五(四)]
燻ぶる1」に同じ。
「今度の炭は―・っていかんね」〈虚子・続俳諧師
燻ぶる2」に同じ。
天井ランプ油煙で―・ってるのみか」〈漱石坊っちゃん
燻ぶる5」に同じ。
「貧乏町に―・ってると云って」〈漱石・倫敦消息〉
燻ぶる6」に同じ。
「むしゃうに―・った身なりをすれども」〈黄・高漫斎〉

ふすぼ・る【×燻ぼる】

[動ラ五(四)]
煙のすすで黒くなる。すすける。
行灯あんどうの紙は油烟に―・りて鼠色をなし」〈鉄腸・花間鶯〉
炎が立たず、煙だけ出して燃える。くすぶる。
「お寝間の内は抹香で―・ります」〈浄・反魂香

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android