無方向性電磁鋼板(読み)ムホウコウセイデンジコウバン

デジタル大辞泉 「無方向性電磁鋼板」の意味・読み・例文・類語

むほうこうせい‐でんじこうばん〔ムハウカウセイデンジカウバン〕【無方向性電磁鋼板】

特定方向磁化しないよう、結晶軸の方向を無秩序にした電磁鋼板。磁気特性が方向に依存せず、モーターの鉄芯などに用いられる。無方向性鋼板

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の無方向性電磁鋼板の言及

【ケイ素鋼(珪素鋼)】より

…このようにケイ素を含むだけでも優れた電磁鋼板(電気鉄板ともいう)としての性能を発揮するが,次のように方向性を与えることにより,その性能はさらに向上する。前者を無方向性電磁鋼板,後者を方向性電磁鋼板(方向性ケイ素鋼帯)とよんでいる。体心立方晶の鉄および鉄合金の磁化容易軸は〈100〉方向なので,ゴス方位という(110)面が圧延面に,〈100〉方向が圧延方向に向いた圧延板の集合組織をもつケイ素鋼板は1回の冷間圧延後焼きなまし,2回目の冷間圧延後比較的高温で焼きなましをする2回圧延2回焼きなまし法により製造される。…

※「無方向性電磁鋼板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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