無尽灯(読み)ムジントウ

デジタル大辞泉 「無尽灯」の意味・読み・例文・類語

むじん‐とう【無尽灯】

油皿の油が減ると自然に補給され、燃え続けるように作られた灯明台
仏の教えが次々と伝わって尽きないことを、一つ灯火が無数の灯火になることにたとえていう語。
仏前などに昼夜分かたずともすあかり長明灯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無尽灯」の意味・読み・例文・類語

むじん‐とう【無尽灯】

〘名〙
仏語一人が法を聞いて他を教導すれば、それが次々にひろがっていつまでも尽きないのを、一個の灯火が無数の灯火にひろがるのにたとえていった語。
※大燈国師語録(1426)一「乃云、燈燈無尽燈、光明千万里」 〔維摩経‐上〕
神仏の前などに昼夜をわかたず、常につけておく明り。長明灯。〔撮壌集(1454)〕
③ 油皿の油が減じると自然に油が加わるように装置し、いつまでも燃え続けるように作った灯台(とうだい)
※寄席風俗‐神田愛山は戦死した(1937)〈正岡容〉一「薄暗い無尽燈の灯に冴え返る血糊いろが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android