無作(読み)むさ

精選版 日本国語大辞典 「無作」の意味・読み・例文・類語

む‐さ【無作】

〘名〙 仏語
※勝鬘経義疏(611)法身章「無作滅諦即如来蔵」 〔無量寿経‐上〕
② =むい(無為)⑥〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 三十三昧の一つ。無願三昧の別称

む‐さく【無作】

〘名〙
技量のないこと。無骨であること。〔運歩色葉(1548)〕
② 何も作らないこと。生み出さないこと。
学生教養(1936)〈鈴木利貞編〉学生に対する一般的助言安倍能成〉三「無作が精神的貧弱を意味すると共に」

ぶ‐さく【無作】

〘名〙 (形動) 技量がないこと。また、無骨であること。また、そのさま。むさく。
本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に道幸〈略〉夢相之事「くちのひろげやう、ぶさくだつた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「無作」の意味・読み・例文・類語

む‐さく【無作】

[名・形動]
無骨なこと。
作物ができないこと。また、そのさま。「無作な年」

む‐さ【無作】

仏語。人為的な働きのないこと。自然のまま。無為

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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