無乳食餌(読み)むにゅうしょくじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無乳食餌」の意味・わかりやすい解説

無乳食餌
むにゅうしょくじ

乳汁をまったく用いない乳児用の食餌。動物のがまったく入手できないとき,または乳児が乳に対して強い拒絶反応やアレルギー反応を示すときに行われる人工栄養による哺育に用いる。各種ビタミン,蛋白質,含水炭素,脂肪塩類適量に含んでいる必要がある。豆乳,大豆粉乳,卵黄乳,穀粉食などは代表的であるが,動物乳に比べて乳児発育に不可欠な各種栄養素が不完全ないし不足しているので,長期にわたる使用は避けなければならない。

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