為過(読み)しそす

精選版 日本国語大辞典 「為過」の意味・読み・例文・類語

し‐そ・す【為過】

〘他サ四〙 うまくやりとげる。十分にしおおせる。
落窪(10C後)一「返事は、すべて聞えさすれば、世の常なりとよろこびやりつ。しそしつとて、うれし」
※栄花(1028‐92頃)花山たづぬる中納言「東三条の大臣世中を御心うちにしそしておぼすべかめれど」

し‐あやまち【為過】

〘名〙 やりそこなうこと。しそこない。しあやまり。
※落窪(10C後)一「いかなる事を聞し召したるぞ。更にしあやまちせさせ給へる事、おはしまさざめる物を」

し‐あやま・つ【為過】

〘他タ四〙 しそこなう。やりそこなう。しあやまる。
源氏(1001‐14頃)行幸「中将はかくいふにつけてもげにしあやまちたることとおもへば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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