炭化チタン(読み)タンカチタン

デジタル大辞泉 「炭化チタン」の意味・読み・例文・類語

たんか‐チタン〔タンクワ‐〕【炭化チタン】

チタン炭化物灰色金属光沢がある。水に不溶。高硬度のため、切削工具表面被膜として用いられる。化学式TiC

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化学辞典 第2版 「炭化チタン」の解説

炭化チタン
タンカチタン
titanium carbide

TiC(59.8).金属チタン格子中に炭素が介入した化合物.高硬度の灰色の金属様結晶.融点3200~3250 ℃.水に不溶,硝酸王水に可溶.酸素に対して800 ℃ まで安定である.モース硬さ9以上.電気伝導性がある.金属様表面被覆として用いられ,切削工具,アーク溶融電極,サーメットなどに用いられる.[CAS 12070-08-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の炭化チタンの言及

【チタンカーバイド】より

…チタンの炭化物で,炭化チタンともいう。化学式TiC。…

※「炭化チタン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」