火の手を上げる(読み)ひのてをあげる

精選版 日本国語大辞典 「火の手を上げる」の意味・読み・例文・類語

ひ【火】 の 手(て)を上(あ)げる

① 火をつけて、燃えあがらせる。
浄瑠璃津国女夫池(1721)二「火の手を上て取こめば」
感情が激しく燃え盛る。また、ある激しい行動を起こす。
疑惑(1919)〈芥川龍之介〉「どうして私の利己心も火の手を揚げなかったと申せませう」
相手を怒らせて争い事にする。特に、遊里で、ある客が他の客に出ている女郎を無理にもらい受けるといって争い事にする。〔評判記色道大鏡(1678)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android