精選版 日本国語大辞典 「瀬越」の意味・読み・例文・類語
せ‐ごし【瀬越】
〘名〙
① 川の早瀬を渡ること。
② 重大な時期。困難な時期。危険な時期。また、それを乗り越えること。堪えきること。
※俳諧・毛吹草(1638)六「一とせの花の瀬(セ)ごしや菊の淵〈作者不知〉」
③ 「せごしぶね(瀬越舟)」の略。
せ‐ご・す【瀬越】
〘他サ四〙 困難な目にあわせる。責める。いじめる。瀬越をかける。
※俳諧・鸚鵡集(1658)七「も一色せこして見たや栬鯽(もみぢぶな)〈直之〉」
※浮世草子・世間長者形気(1754)四「喉笛おさへるばかりにせごし、是も金子残らず出させ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報