借銭(読み)しゃくせん

精選版 日本国語大辞典 「借銭」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐せん【借銭】

〘名〙
① 借りた金銭借金借財負債
※観智院本三宝絵(984)中「舅の僧の銭廿貫を借りて任国にくだる。一年をへて借銭一倍になりぬ」
応仁記(15C後)一「又借銭を破らんとて、前代未聞徳政と云ふ事を此の御代に十三ケ度迄行はれければ」
※俳諧・類船集(1676)久「大晦日夜半まで借銭に乞つめられ、くたびれていねつむ事前後わきまへがたし」

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デジタル大辞泉 「借銭」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐せん【借銭】

借りた金銭。借金。借財。「家屋敷借銭のかたにおく」
[類語]借りる借用する寸借する恩借する借金する借財する賃借する賃借りする転借する前借する前借りするチャーター借り入れる借り切る借り受ける借り上げる借り出す借り換える借り倒す踏み倒す拝借する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の借銭の言及

【利子】より

…このような定式化は,今日の新古典派経済学などにある程度の影響を及ぼしている。【堀内 昭義】
【歴史】

[日本]
 (1)古代 古代では一般に利,息利と表すが,出挙(すいこ)や月借銭(げつしやくせん)によるものが知られる。令の規定では稲粟出挙は利息は私出挙が1倍,公出挙は半倍を超えることは許されず,期間は1年とし,1年目の利息がすでについている元本に翌年以降利息をつけることや複利計算は禁止されていた。…

※「借銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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