濡手(読み)ぬれて

精選版 日本国語大辞典 「濡手」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐て【濡手】

〘名〙
① 水に濡れた手。
※俳諧・鷹筑波(1638)五「ぬれ手にて沫雪つかむ蕨哉〈重方〉」
② 情をかわす人。
咄本・鹿の巻筆(1686)五「湯屋のならいに瘡掻き忌めば、あたりにちかづくぬれてもなし」
③ 「ぬれて(濡手)で粟」の略。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「永年人間様の釣った魚を濡手(ヌレテ)で占めた復讐に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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