潮音院跡(読み)ちようおんいんあと

日本歴史地名大系 「潮音院跡」の解説

潮音院跡
ちようおんいんあと

[現在地名]鹿児島市清水町

田之浦たのうらに位置した真言宗寺院。前に鹿児島湾、背後に山を背負う浄境の地とされた。楞伽山と号し、大乗だいじよう院末。本尊阿弥陀如来。寛永一五年(一六三八)坊津一乗ぼうのついちじよう(現坊津町)住職であった覚因の開山という。その後廃壊したが、覚恵が中興した。覚恵は義恩・華海と号し、大乗院一七世で晩年当寺に隠居した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報