潜込(読み)もぐりこむ

精選版 日本国語大辞典 「潜込」の意味・読み・例文・類語

もぐり‐こ・む【潜込】

〘自マ五(四)〙
水中または物の中や下などにはいりこむ。また、こっそりと中にはいる。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉四「やぐにかけたるフランケットをひきまくりその身ははだかふんどしひとつでもぐりこめば」
② 不正な手段ではいりこむ。正規の手続きをとらないではいる。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉一「親戚中学の英語教師の紹介でどうやらこの出版社にもぐりこんだ」

もぐり‐こみ【潜込】

〘名〙
① 水中または物の中や下などにはいりこむこと。
② 不正な手段によって仲間にはいりこむこと。また、その人。

むぐり‐こ・む【潜込】

〘自マ四〙 =もぐりこむ(潜込)
洒落本・繁千話(1790)「座敷のから紙をあけ、床のうしろからむぐりこみ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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