滬杭線(読み)ここうせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「滬杭線」の意味・わかりやすい解説

滬杭線
ここうせん / フーハンシエン

中国、上海(シャンハイ)―杭州(こうしゅう/ハンチョウ)間の鉄道名称。延長200キロメートル。松江(しょうこう/ソンチヤン)、嘉興(かこう/チヤシン)などの諸都市を経由し、また浙贛(せっかん)線(杭州―株洲(しゅしゅう/チューチョウ)間)、湘黔(しょうきん)線(株洲―貴陽(きようコイヤン)間)などと結んで中国中部を東西に貫く幹線鉄道の一環を形成する。イギリスからの借款による滬杭甬(ここうよう)鉄道(上海―杭州―寧波(ニンポー)間、1937年全線開業)を前身とする。中華人民共和国成立後、施設の改良が行われ、現在は浙贛線などとの間に直通列車も運転されている。2010年に、高速線である滬杭旅客専用線が開業した。

青木栄一・青木 亮]

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