滅入(読み)めいる

精選版 日本国語大辞典 「滅入」の意味・読み・例文・類語

め‐い・る【滅入】

〘自ラ五(四)〙 (「減(め)り入る」の変化したものとも、「減(め)る」の長音化したものともいう)
気勢がなくなりふさぎこむ。元気なく陰気になる。ゆううつになる。沈む。
※中華若木詩抄(1520頃)上「指たる恩賞にあつからず貧にめいる也」
衰微する。よくなくなる。落目になる。減ずる。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)小舞庄左衛門「都へのぼりては諸芸もめいりて見ゆる」
洒落本傾城買指南所(1778)「およそ立ものは一年あてるとそれが三年つつはきくものだ。其かはり三年も目立あたりがなひ時はまためいってくるものだ」
③ 深くはいりこむ。めりこむ。
浮世草子武家義理物語(1688)四「千丈の堤、蟻穴より崩(くづる)がごとく、見しうちにめいりて」
④ 酒色などにふける。はまりこむ。〔和英語林集成再版)(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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