湿深(読み)シツブカ

デジタル大辞泉 「湿深」の意味・読み・例文・類語

しつ‐ぶか【湿深】

[名・形動ナリ]近世語好色なこと。また、そのさまや人。
わたしが手を握るといふは、おえねえおまへも―な人だ」〈咄・無事志有意〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「湿深」の意味・読み・例文・類語

しつ‐ぶか・い【湿深】

〘形口〙
湿気が多い。じめじめしている。
狂歌・狂歌戎の鯛(1737)「しつ深き水にゑん有いろなればいづれあやめとかさを煩ふ」
② 好色でしつこい。多淫である。
談義本・風流志道軒伝(1763)四「しつぶかくして女郎にきらはれ」
皮膚病の湿(しつ)にかかりやすい体質であるさま。
人情本妹背鳥(1842‐44頃か)前「此の湿瘡(シツブカ)いのに、よの坊を雨にあてて見ろ。又湿瘡(しつ)が出来ておへはしねえ」
しつぶか‐さ
〘名〙

しつ‐ぶか【湿深】

〘名〙 (形動) 多淫なさま。また、そのような人。
※雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)宮三「品川はしつぶかなのが一のきゃく

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