湊常夜灯跡(読み)みなとじようやとうあと

日本歴史地名大系 「湊常夜灯跡」の解説

湊常夜灯跡
みなとじようやとうあと

[現在地名]熱田区大瀬子町・神戸町

熱田湊常夜灯・浜の常夜灯・渡口わたしぐち常夜灯、たんに常夜灯ともよばれた。「闇夜海船着岸の目当のため」(尾張志)のものであった。寛永二年(一六二五)藩の家老成瀬正虎(正房)が、父正成の遺命によって建立した。正虎は五〇畝の膏油田を付して太子たいし(聖徳寺)にその管理を任せた。初めは須賀浦太子堂の西磯際にあったが、海辺の築出しによって、承応三年(一六五四)東の築地つきじ町に移し、管理は神戸ごうど町の宝勝院に移された。

成瀬正虎が膏油料五〇畝を太子堂に寄進した際の関連文書七通が熱田神宮に現存し、その一通によれば、

<資料は省略されています>

とあり、この常夜灯は熱田社へ寄進されたもので、太子堂は熱田社よりその管理を依託されたものであったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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