20世紀日本人名事典 「渡辺 義雄」の解説
渡辺 義雄
ワタナベ ヨシオ
昭和・平成期の写真家 日本写真家協会名誉会長;日本写真芸術学会会長;日本大学名誉教授。
- 生年
- 明治40(1907)年4月21日
- 没年
- 平成12(2000)年7月21日
- 出生地
- 新潟県三条市
- 学歴〔年〕
- 東京写真専門学校(現・東京工芸大学)〔昭和3年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術選奨文部大臣賞〔昭和32年〕,日本写真協会賞〔昭和32年〕,通産大臣賞〔昭和36年〕,紺綬褒章〔昭和45年〕,紫綬褒章〔昭和47年〕,毎日芸術賞(第15回)〔昭和49年〕,勲三等瑞宝章〔昭和53年〕,世界写真功労賞〔平成1年〕,東京都文化賞(第6回)〔平成2年〕,文化功労者〔平成2年〕
- 経歴
- オリエンタル写真工業に入社。そこで7年間基礎を見習う。スナップショットで街の風俗を撮り、生活を写す報道写真を開拓し、戦後は「奈良六大寺大観」「伊勢神宮」などの力作を次々に世に出す。建築写真の分野では他の追随を許さない実力者。昭和33年から日本写真家協会会長を23年間つとめ、“写真界の論説委員”の異名がある。また写真資料保存を訴え、東京都写真美術館設立に尽力、平成2年開館させて初代館長に就任。写真の著作権を拡充する活動にも尽力し、日本著作権協議会理事長も務めた。同年写真家として初の文化功労者に選ばれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報