渋面・十面(読み)じゅうめん

精選版 日本国語大辞典 「渋面・十面」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐めん ジフ‥【渋面・十面】

〘名〙
① (━する) 不愉快そうなにがにがしい顔。また、そういう顔をすること。しかめづら。しぶづら。渋面顔。
落葉集(1598)「十面 じうめん」
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)三「皆人指をさいたいの常に十面くすんでをれど」
② 泣き出しそうな顔。渋面顔。
先生への通信(1910‐11)〈寺田寅彦ゲッチンゲンから「やっとすかして席へつかしたが、矢張り渋面をしては後を向いて居る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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