渋江川(読み)しぶえがわ

日本歴史地名大系 「渋江川」の解説

渋江川
しぶえがわ

西礪波にしとなみ福光ふくみつ町と石川県との境に位置する鑽先きりさき(五三〇メートル)に源をもち、福光町の山間部から小矢部市西部丘陵麓を北東流し、綾子あやこ地先で小矢部川に合流。流路延長一六・八キロ、流域面積六八・七平方キロの一級河川。左岸には、上流に地滑り地帯をもつ五郎丸ごろまる川、八講はつこう川、源平の礪波山の合戦の際に死骸から流れ出た膿でいっぱいになったといううみ川、礪波川・せき川・毘沙門びしやもん川が合流し、右岸には、南部丘陵地帯から流れ出る本堂ほんどう川・砂馳すなはせ川・藪波やぶなみ川が合流。流域の沖積平野は早くから開発され、多数の遺跡が点在。上中流の福光町域には縄文時代の臼谷岡村うすたにおかむら遺跡・人母下山ひとぼしもやま遺跡・かきはらII遺跡、下流の小矢部市域には古墳時代の日の宮ひのみや遺跡・道林寺どうりんじI遺跡・竹倉島たけくらじま遺跡などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報