深野紙(読み)ふかのがみ

事典 日本の地域ブランド・名産品 「深野紙」の解説

深野紙[紙工芸・和紙]
ふかのがみ

東海地方、三重県の地域ブランド。
松阪市で製作されている。1599(慶長4)年に松阪市飯南町深野地区に美濃から紙漉き職人を招き、技法を習得したことが始まり。農家副業として広まった。江戸時代末期には、紀州藩銀札原紙の製造許可も得るほどであった。明治時代以降には障子紙がつくられたが、昭和に入ると次第に衰退。現在では地元の保存会によって、技術伝承の取り組みがおこなわれている。三重県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android