深沢遺跡(読み)ふかさわいせき

日本歴史地名大系 「深沢遺跡」の解説

深沢遺跡
ふかさわいせき

[現在地名]月夜野町月夜野 深沢

利根川右岸の河岸段丘上にあり、標高は約四五〇メートル。段丘は二段あり、当遺跡の立地する上位段丘面はさらに小規模に三段に分れており、その中位面にある。遺跡地はさらに三本の小規模な埋没谷と四本の尾根状の台地からなる。発掘調査は昭和五一年(一九七六)と五四年に上越新幹線建設に伴い実施。各々縄文中期の住居跡と土壙、平安時代の住居跡等を検出したが、当遺跡の最も代表的な遺構は、一つの尾根状台地と両端の傾斜地より検出した縄文後期の配石群である。南北一八メートル、東西一七メートルの楕円形の環状部分の中に、形状・規模を異にする約四三基の小配石が集合している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android