深水庄(読み)ふこうずのしよう

日本歴史地名大系 「深水庄」の解説

深水庄
ふこうずのしよう

八面はちめん山北麓の犬丸いぬまる川上流の谷間に比定され、遺称地は上深水・下深水。「宇佐大鏡」に「深水庄 田数廿五丁七反根元立券勘文定 佃一丁六反同前」とあり、その頭注に「深水庄、当庄ハ権大宮司宗海前播磨掾如海之所領也、而御宝前灯油料令寄進之由、長徳六年十一月二日勘文并立券公験等炳焉歟」とあることから、宇佐宮庄園のうち最も古いものの一つであることが知られる。承久二年(一二二〇)七月一日の宇佐宮宿直懈怠過料支配状案(永弘文書)に、

<資料は省略されています>

と五名がみえる。そのほか「翁丸」が、元暦二年(一一八五)三月日の政所惣検校益永氏の所領中にみえる(「大神安子等連署解状案」益永文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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