深堀遺跡(読み)ふかほりいせき

日本歴史地名大系 「深堀遺跡」の解説

深堀遺跡
ふかほりいせき

[現在地名]長崎市深堀町

長崎半島のほぼ中央にある縄文時代より歴史時代にわたる遺跡。昭和三九年(一九六四)から平成元年(一九八九)まで一七回の発掘調査があり、縄文時代前期の石組炉跡や同晩期の甕棺墓・土坑墓が検出され、古墳時代の土師器須恵器中世遺物が出土しているが、中心は弥生時代中期である。墓制には箱式石棺・甕棺・土坑墓がみられ、人骨に抜歯の風習があり、また縄文人的な特徴が多く残されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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