涙の色(読み)ナミダノイロ

デジタル大辞泉 「涙の色」の意味・読み・例文・類語

なみだ‐の‐いろ【涙の色】

ひどい悲しみや憤りのときに流すという、血のような涙の色。
「いにしへを恋ふる―に似てたもとに散るは紅葉なりけり」〈山家集・中〉
涙を流し泣くようす。
先非を悔ゆる父が心、―にも見ゆらんものを」〈謡・雲雀山

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「涙の色」の意味・読み・例文・類語

なみだ【涙】 の 色(いろ)

① (はなはだしく嘆きに沈む時は血の涙を流すというところから) 血のような色。紅色(くれないいろ)
古今(905‐914)雑体・一〇〇六「よらん方なくかなしきになみだのいろのくれなゐはわれらが中のしぐれにて〈伊勢〉」
② 泣く様子。悲しみ嘆く様子。
※右京大夫集(13C前)「あまのかはこぎはなれゆくふねの中のあかぬなみだの色をしぞおもふ」

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