海部山地(読み)かいふさんち

日本歴史地名大系 「海部山地」の解説

海部山地
かいふさんち

四国山地の南東部にあたり、仏像構造線に沿う那賀なか川以南の山地の総称。山嶺は国道一九五号が通る四ッ足よつあし(現木頭村)から南下し、赤城尾あかぎお(一四三六メートル)を経て西又にしまた(一三二二・六メートル)直角に東向し、甚吉森じんきちもり(一四二三・三メートル)を経て東進する。この間木頭きとう村と高知県との県境をなす。湯桶ゆとう(一三七二メートル)付近で分岐し、一方は高知県との県境をなしつつ南下し、盟主貧田丸ひんでんまる(一〇一八・五メートル)とする。主稜はさらに東進し、金瀬かなせ(一一四七・三メートル)吉野丸よしのまる(一一一六・三メートル)鰻轟うなぎとどろき(一〇四六メートル)など木頭村上那賀かみなか町と海部郡海南かいなん町境の標高一〇〇〇メートルを超える山々から、阿南市と海部郡日和佐ひわさ町・由岐ゆき町境の御世ごせ(五三八・八メートル)明神みようじん(四四一・六メートル)と高度をしだいに下げつつ四国東端の阿南市蒲生田がもうだ岬まで延びる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報