海外社員登録制度(読み)かいがいしゃいんとうろくせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海外社員登録制度」の意味・わかりやすい解説

海外社員登録制度
かいがいしゃいんとうろくせいど

原則として入社時から定年まで海外勤務を前提として日本人の幹部候補要員および幹部を登録する制度。企業活動の国際化の進展とともに,各企業では海外要員の確保が大きな課題となってきた。日本企業の場合現地人の本社における幹部への登用が少ないため,いきおい日本人の幹部要員に頼らざるをえない。しかし,その供給運用には多くの問題がある。そこでこの制度が設けられた。ここに登録されると終身海外社員となり,勤務・異動も原則的には現地法人間,あるいは世界複数本社間で行なわれる。なかなか進まない日本企業の現地化に対して,日本人社員が現地化することで対応しようとするのが狙いである。しかし他方では,むしろ外国人をもっと登用して要員の国際化を図るべきであるという考え方もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android