海味村(読み)かいしゆうむら

日本歴史地名大系 「海味村」の解説

海味村
かいしゆうむら

[現在地名]西川町海味

寒河江さがえ川左岸の河岸段丘上、東は柳沢やなぎさわ村に接する。段丘上の柴倉しばくらに縄文時代の遺跡がある。西方太郎たろうにある阿弥陀堂内の木造五輪塔に、元徳四年(一三三二)六月二一日信性禅尼の銘があり、対岸吉川よしかわの阿弥陀堂との関連が考えられる。最上氏領から元和八年(一六二二)酒井忠重領となり、寛永一五年(一六三八)以降幕府領。元和八年の高六六三石余(西村山郡史)正保郷帳では田方五九一石余・畑方四二石余。慶安四年(一六五一)に高六三六石余・かの畑高六三石余とあり(「海味村御触書写」清野文書)、延宝元年(一六七三)検地で高八七一石余・新田高七一石余となる(同写)。明和九年(一七七二)の村明細帳(長井政太郎氏旧蔵文書)では、高八七一石余と変わらず田が三〇町五反余、畑屋敷が八町八反余、新田畑屋敷は高五石余・反別二町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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