浮間村(読み)うきまむら

日本歴史地名大系 「浮間村」の解説

浮間村
うきまむら

[現在地名]北区浮間一―五丁目

豊島郡と足立郡の郡境の荒川(現新河岸川)北岸の中洲にあって足立郡に属した。同川を隔てて南は豊島郡小豆沢あずさわ村・村・蓮沼はすぬま(現板橋区)、北は横曾根よこぞね(現埼玉県川口市)。田園簿に浮間村とあり高四九石余で皆畑、幕府領。ほかに同領代官納の野銭永一八貫一四二文がある。日損場と注記される。以後幕府領で幕末に至る(旧高旧領取調帳など)。享和四年(一八〇四)の明細帳(黒田家文書)によれば元禄八年(一六九五)には高一〇〇石余・反別三五町四反余で、延享元年(一七四四)検地検見取の反高七二町七反余が打出され、その後も享和元年などに検見取が打出されていた。家数五五(百姓五二・地借一・寺一・修験一)、人数二七一、うち出家一・修験一・道心一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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