浮歩(読み)うけあゆみ

精選版 日本国語大辞典 「浮歩」の意味・読み・例文・類語

うけ‐あゆみ【浮歩】

〘名〙 (「浮け」は浮かせる意の下二段動詞「うく(浮)」の連用形)
遊女が盛装して歩く、行事の時の歩き方。体をそらせ、音のしないように爪先をけ出すようにしながら、ゆっくりと、しとやかに足を運ぶ歩き方。うきあゆみ。
浮世草子好色一代女(1686)一「みつがさねの衣装着こなし、素足道中くり出しの浮歩(ウケアユミ)
② 爪先で軽く静かに歩くこと。
白羊宮(1906)〈薄田泣菫〉ああ大和にしあらましかば「そのかみの学生(がくじゃう)めきし浮歩(ウケアユ)み」

うかれ‐ある・く【浮歩】

〘自カ五(四)〙 あてもなくふらふらと歩き回る。浮かれた気持で歩く。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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