浅香久敬(読み)あさか・ひさたか

朝日日本歴史人物事典 「浅香久敬」の解説

浅香久敬

没年:享保12.2.5(1727.3.27)
生年:明暦3(1657)
江戸前・中期の国学者加賀(金沢)藩士前田綱紀に仕えた。国史,国文,神道に通じていた。浅香山古歌にちなんで山井と号す。15年の歳月をかけて『徒然草諸抄大成』20巻(1688)を完成し,藩主に呈した。同書は江戸時代を通じて最大の『徒然草』注釈書である。

(飯倉洋一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報