津別(読み)つべつ

改訂新版 世界大百科事典 「津別」の意味・わかりやすい解説

津別[町] (つべつ)

北海道東部,網走支庁網走郡の町。人口5646(2010)。網走川上流域の山地を占め,南は阿寒カルデラ,東は屈斜路(くつしやろ)カルデラの斜面。中心は網走川と津別川の合流部の津別で,国道240号線が通じる。1902年に入植,大正時代には造林業も興った。現在も木材・木製品工業が盛んで,合板,木工民芸品などが生産されている。網走川とその支流沿いの低地で小麦,ジャガイモ,テンサイ,タマネギなどを栽培する。国際キャンプ場がある堰止湖チミケップ湖(面積約1km2),屈斜路湖大雪山を一望できる津別峠,阿寒湖を眼下に見る木禽(ききん)岳(995m)などはいずれも原始林におおわれた景勝の地で,阿寒国立公園に属している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報