洞雲院(読み)とううんいん

日本歴史地名大系 「洞雲院」の解説

洞雲院
とううんいん

[現在地名]阿久比町卯坂

竜渓山久松きゆうしよう寺と称し、曹洞宗で本尊如意輪観音坐像は定朝作。当寺縁起によれば、菅原道真の孫雅規の開山で、天暦二年(九四八)開創と伝え、もと天台宗。雅規の死後郷民は夫妻の木像を刻み「回り地頭」とよんで各戸に巡回して供養した。現在は洞雲院に安置する。菅家の後裔久松定益が坂部さかべ城主となり、明応二年(一四九三)同家の菩提寺となり曹洞宗に改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の洞雲院の言及

【阿久比[町]】より

…名古屋市,半田市,東海市のベッドタウンとして丘陵地の住宅開発が進んだ。卯坂の洞雲院では毎年3月に徳川家康の生母お大の方の発願といわれるオセンボ会が行われる。【萩原 毅】。…

※「洞雲院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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