洞慶院(読み)とうけいいん

日本歴史地名大系 「洞慶院」の解説

洞慶院
とうけいいん

[現在地名]静岡市羽鳥

藁科わらしな川の支流久住谷くずみや川の中流左岸にある曹洞宗寺院。山号は久住山、本尊千手観音。往古は馬鳴まなり神社(建穂神社)の社僧寺で真言宗喜慶きけい庵であったという(駿河記)。享徳元年(一四五二)石叟円柱が今川氏の家臣福島伊賀守善忠と羽鳥はとりの有力者であった石上氏の助力をもって廃寺を修造して洞慶院と称し、石叟は師である大洞だいとう(現森町)如仲を勧請開山と仰いだ(久住山洞慶院史)。二世太巌宗梅(大巌崇梅)の弟子で石叟三派とも称される賢窓・行之・回夫はそれぞれ寺院を開いて宗勢を広げたため、末寺は四八寺余にのぼり、住持は末寺の輪番制となったという(駿河記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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