波瀾・波乱(読み)はらん

精選版 日本国語大辞典 「波瀾・波乱」の意味・読み・例文・類語

は‐らん【波瀾・波乱】

〘名〙 (「瀾」は大波の意)
大小の波。なみ。波濤(はとう)
経国集(827)一三・夕次播州高砂〈淡海福良満〉「凄々抱霜雪、夜々宿波瀾」 〔謝霊運‐登池上楼詩〕
② 文章に、起伏や変化があること。また、詩文などの一段と精彩がある部分。
※性霊集‐八(1079)招提寺達文「羯磨百千、波瀾口吻、調伏万巻、括嚢舌上」 〔杜甫‐敬贈鄭諫議詩〕
物事に、変化や曲折があること。また、もめごと。ごたごた。騒ぎ。
曾我物語(南北朝頃)一「源氏おのづから世にほこり、四海はらんををさめ」
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「波瀾の多い生涯の極印が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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