波多杣(読み)はたのそま

日本歴史地名大系 「波多杣」の解説

波多杣
はたのそま

天平年間(七二九―七四九)波多野はたのの地にあった大安寺領の杣。大安寺伽藍縁起並流記資財帳(正暦寺蔵)によれば、大倭国五処のうちに「山辺郡波多蘇麻」の名がみえる。波多杣に続いて大安寺領石打いしうち杣があり、天平期までは大和高原東端に大安寺の杣山が広がっていた(「予野庄神人等愁状」春日神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報