法華山(読み)ほつけさん

日本歴史地名大系 「法華山」の解説

法華山
ほつけさん

[現在地名]加西市坂本町さかもとちよう

坂本村の南、法華山谷ほつけさんたに川最上流域にあり、南は印南いなみはた(現加古川市)天台宗名刹で、西国三十三所観音霊場第二六番札所の法華山一乗いちじよう寺がある。慶長六年(一六〇一)検地帳(法華山文書)に「播州法花山御検地帳」とある。これは寺領分を調べたもので、面積と田位が記されている。慶長国絵図にも法花山とみえる。領主変遷は延宝六年(一六七八)までは窪田くぼた村と、それ以後は市場いちば村と同じ。正保郷帳によると田方一一九石余・畑方五石余、ほかに法花寺山領一二一石余。天保郷帳では高一二五石余とあり、寺領分一二一石余は坂本村に合算されている。天保一一年(一八四〇)の田安領知村鑑大概帳(田安徳川家文書)でも高一二五石余で、反別は田方一一町一反余・畑方一町五反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報