油取(読み)あぶらとり

精選版 日本国語大辞典 「油取」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐とり【油取】

〘名〙
女房詞真綿を延ばし広げて作った帽子綿帽子
※女房躾書(室町末)「わたぼうしをばあふらとりといふ」
② 顔に浮き出た脂肪をぬぐい取るのに用いる化粧用の紙。あぶらとりがみ。
他人労苦成果を横取りして、自分の手柄にすること。また、その人。あぶらぬすびと。
※両京俚言考(1868‐70頃)「あぶらとり おのれ骨ををしみ労力を盗みてえたり㒵するをいふ。他人のあぶらをとるといふ義ならん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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